No.10
ジャカランダ(JACARANDA)通信
迎  春  2001年 元旦 小島逸雄

遠い先のことと思っていた21世紀は現実に到来し、その第一歩を踏み出すこととなった。輝かしい新世紀となるのかを問う前に、一人一人がすばらしい世紀にする努力こそ大切だといえます。新しい世紀は、何かをしたというより、それを何の為にしたのかが問われる時代です。さあー、確かなる未来にむけて、価値ある一歩、一歩を刻んでいきましょう。

年明けとともに冷え込みが厳しい毎日ですがジャカランダの健康状態はいかがですか? 誰からもどこからも何一つ聞こえてこない、それなら、さぞ何事もなくじーっと寒さに耐えながら、順調に越冬しているのだろうと、少々疑心暗鬼にかられながらも「黙視」を決め込んでいたところ、正月あけに突然ジャカランダの愛好家三名が来宅、挨拶もほどほどに順次わが家の成育ぶりを見てまわり、最後にジャカランダハウスの扉を開け、一歩ふみ入れた途端、我ながら唖然として空いた口がふさがらなかった。ハウス外の鉢植えはそれなりの成育であったが、ハウス内の地植えのものが前日までとはうって変わって見るも無惨に、生き生きとしていた緑色を失い黒ずんでしおれかかっていた。「どうして?」と自問自答してみても余りにも唐突な変化にいささか狼狽気味で言葉もなかった。
結果がある限り必ず原因があるはず、気温の変化に対する私の調節の失敗としかいえない、ビニールハウスでの日中の温度と夜間の急激な冷え込みに余りにも大きすぎた温度差が、か弱い生命力に衝撃を与えたものといえる。 
  1. 鉢植えと地植えの違いはありますが、私の失敗談を参考に、これまでのニュースを読み返して、今一度冬対策を考えてください。

  2. 「下葉が枯れて落ちる」とよく聞きますが、現在樹木の活動は停止していますので「新陳代謝」の時季ではありませんが落葉そのものは心配しないでください。木の肌が「みどり」であれば樹勢は保たれていると思ってください。乾燥と風に当たり過ぎないうに注意が必要です。