No.23
ジャカランダ(JACARANDA)通信 |
アフリカ生まれの亜熱帯植物にとって、日本の冬季を乗り切るのは至難難の業である。日本列島の南の温暖な地方で、どうにか命脈をつなぎ止めたと側聞するが、本島にはその事実を知らない。それでいて、敢えて育成に情熱を傾けるのは、それだけジャカランダが魅惑的な存在であるからだろう。 日本の気象条件で育てるのは、いささか、無謀すぎないかの異論を退け、それぞれ恵まれた家庭に迎えられ、我が子をいたわるか如く精根つくして慈しみ育てられた結果、厳寒の日本の冬を見事のり越え、より遥しく成長し、もうすぐ2年目の冬を迎えようとしています。いよいよ正念場の冬、先行を左右するであろうこの冬を貴重な経験を生かし、成長をより確かなものにしていかねばなりません。 皆さんからの報告で背丈がずいぷんと伸びた、幹も太く見違える程成長したとうれしい知らせが方々から届いた。「ひっ〈り返るので大きな鉢に植え替えた」「地植えに変えた」「肥料をたっぷりやった」「上部を切って幹を整えた」「切り取ったのを差し木した」等々、適宜適切な創意工夫がそれぞれなされている。そこで
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