No.29
ジャカランダ(JACARANDA)通信
 小さな時は可愛く、扱いやすいが、大きく成ると、いささか手に負えにくくなり、えてして放任がちに陥る。「そんなことは無い、変わらず目をかけている、、、」って、さすが、真からのジャカランダ愛好家、 失礼しました。
そろそろ入梅の季節(暦のうえでは6月11日が入梅、昨年広島は6月5日が梅雨入り)さあー、梅雨期の管理について、2年の経験を生かして怠りなく、

チェックポイント (1) 害虫退治
新芽を狙って、隙を伺い徘徊している悪い虫共に、油断は禁物、注意して観察を続けよう(早期発見、早期治療は人様だけの特権ではない。 通信 前号 参照)

チエックポイント (2) 植え替え時期
鉢底から根が出てきたり、水がしみ込まなくなったら、植え替えが必要です。植え替え時期は、5月から6月が最適です。生長に従い大きな鉢に変えましょう。鉢の最下部に防虫網を敷き、その上にゴロ土、根に触れないように元肥を入れて植え込む、元の根鉢の土をできるだけ崩さないように置き、その廻りに新しい用土を入れる、水をたっぷり与え1週間くらいは直射日光をさけ明るい日陰で管理する、庭に直植えする場合は底に腐葉土を入れると良い。

チエックポイント (3) 剪定(せんてい)と摘心
大胆に剪定して、背丈の調整と樹形を整えることが肝要、自然の生長にまかせるのも   良いが、大樹化を抑制する美容整形も園芸道の趣向の一つと言える。(お花の心得有れば剪定の技も冴えるだろう、但し切断は次善の策であって、決して最善ではない、本来ならば、創造的摘心で幹が徒長する前に樹形を整えるのがベストであることを忘れては成らない)更に、摘心の繰り返しは幹や枝を太らせる効用も大きく、開花に向けて欠かせられない措置である。(ジャカランダは上へ上へと直進的に成長する植物で、摘心で始めて枝分れして横に広がる。 通信 4号 参照)

チエックポイント (4) 施肥
5月から9月の期間は植物の生育期であり、2ヶ月に1回施肥を行うと良い。骨粉入り油かすか、ハイポネックスの液肥が家庭園芸用として多く用いられている。(液肥の場合、原液なら1,000倍に、薄めることを、忘れないこと、使用法を的確に)