No.36
ジャカランダ(JACARANDA)通信
 寒さに耐え、春の訪れを一日千秋の思いで待ち侘びていたジャカランダ君達、今こそ我が世の春とばかりに、生気を取り戻し、可憐な新芽をそっとのぞかし、更なる生長に足早に向かっています。この冬は例年より苛酷な寒さが長期化し、未だ芽生えが見られないものもあり、枯死を心配されているむきもありますが、幹の状態をよく観察し、呉々も早合点して引き抜かぬよう、とくとご忠告申し上げる。何々、、、、「もうやっちゃった」って、 やれやれ、 「急いては事を仕損ずる」と、言うでしょう。幹の上部が褐色化(黒っぽい茶色)していても、下部の方が薄青色、若しくは、白っぽければ、十分芽吹きの可能性があります。

DO YOUR DUTY(BEST)AND LEAVE THE 
   REST TO THE GODS (PROVIDENCE)
「人事を尽くして天命を待つ」

一、 寄せられた最近のニュ−スから
 
{越冬方法}
  1. 鉢植えのまま、室内に置いた。
  2. 鉢植えのまま、軒下に置いた。
  3. 外植えで、何ら防寒措置を取らなかった。
  4. 外植えで、幹に棕櫚(シュロ)の毛を巻いて保護した。
  5. 外植えで、幹に麻の保護テ−プを巻いた。
  6. 外植えで、ビニ−ルの防寒枠を設けた。
{結果}
1及び4〜6は、多少の差異が有ってもほとんどの場合発芽している。 
2の場合は、置き場所により状況が異なる。
3の場合は、上部が枯れ、最下部から芽が出ている物と、未だ発芽が見られず、枯死の状態にあるものとに別れている。

二、 ブラジル産とハワイ産のジャカランダが発芽

 平成12年春にアフリカ産のジャカランダを日本で初めて発芽させ、皆さんの元で育てられている。続いて昨年春にロスアンゼルス産を発芽させた。そして今年、ブラジル産とハワイ産が発芽しました。はてさて、どこの国の種子が、日本の風土に最も馴染むのか大きな課題です。何れにしても世界各国のジャカランダの花を同一場所で観察出来れば、一風変わった趣向と言えます。開花が待ち遠しい、その節は是非、ご来観をお待ちしています。