No.37
ジャカランダ(JACARANDA)通信
 熱波に豪雨、長梅雨と低温気象で世界は異常気象に見舞われています。インドの熱波、スリランカ・ケニアの大洪水、アメリカの竜巻、そして日本も熊本の水俣市を中心に、九州各地が記録的な集中豪雨で被害に遭遇している。専門家は「エルニ−ニョ現象のインド版」、ダイポ−ルモ−ド現象だと、分析しており、世界の異常気象は、まだまだ継続すると警告しています。日本も、これ以上低温傾向が続けば、北海道をはじめ、農作物にも大きな影響を及ぼす事が心配されます。 さて、今年のように平均気温の低下が長期化すれば、亜熱帯性の植物、ジャカランダにとっても好ましくなく、成育の遅れがみられます(ジャカランダは、他の植物と比較すると、成育が良く、遅れが際立って見えませんが、それだけ注意が肝要です)。

そこで、これまでを、おさらいして次のことに注意しよう。

  1. 植物の葉は人間の顔と同じ事、毎日欠さず顔色を、伺ってください。
  2. 葉が萎れたり変色しかけたりしたら、放っておかず、原因を探り対応して下さい。
    (A)水不足  鉢植えの場合水不足を起こしやすいので要注意、鉢が小さいと、根結りをおこし水分が十分に行き届かないので、大きめのな鉢に植え替えて下さい。植え替えの方法は(通信NO,13)を参照。
    (B)病害虫  先ずどの様な虫かを見極めること、やたらと薬品を散布しないこと。虫は手で取り除けられるものは手作業で行い、薬品は最後の手段とすること。アブラ虫退治(通信NO、14)を参照。ナメクジ退治(通信NO、15)を参照。
  3. 日照−ジャカランダは日照を好むので、日射不足にならないように場所を選ぶこと。
  4. 施肥−5月〜9月の期間は植物の生育期であり、1ヶ月前から1ヶ月後の4月〜10月の間、2ヶ月に1回施肥を行うこと、骨粉入り油粕かハイポネックスの液肥が家庭園芸用として、多く用いられている。
  5. 剪定と摘心−生育の時期に合わせて摘心(新芽は次々に出て分岐せずまっすぐに成長するので、芽を摘み取ると、そこから二つに枝分れをする)。剪定(せんてい)して、樹形を整えると一層美形となる。
  6. 管理一般−管理目標を(通信NO,32)の図表で示していますので、ご参照下さい。