No.46
ジャカランダ(JACARANDA)通信

 お久しぶりです、永らくのご無沙汰ですが、怠り無くジャカランダ君のお世話を続けていますか?今年こそはと願いを込めて開花ニュースを持ち受けましたが、新しい報告が見られず残念でした。今年は異常気象に見舞われ、寒気が長い期間、日本列島上空に居座り続けた影響もあったと思われます。だけど、中央森林公園(三原市本郷町)では、昨年につづいて今年も6月7日に花芽を確認しています。中央森林公園の皆さんに暖かい称賛の拍手を送りましょう。

トピックス 1 「メキシコの種子、未だ求められず」

 中米訪問の一行にメキシコのジャカランダの種をお願いした、依頼したN君はジャカランダについては、未知の植物だったが、一行の中には何人かジャカランダの愛好家もいた。旅行中ジャカランダの話題は断えることがなかったという。熱心にガイドや旅行先の人々に、事あるごとに話を持ちかけてくれたが、種子は容易に入手できなかった。メキシコシティーからテイオテイワカンの遺跡群に向かう途中で美事に咲き誇っているジャカランダの巨木に遭遇した。一行は足を止め、現地の少年4〜5人に、木に登ってもらい、枝を揺り動かすなどしてもらったが、種の取得には至らなかった。帰国後報告を受け、ご苦労を謝したあと、別の種を見せたところ「そんなの沢山落ちていた、だけど口が開いて種は無かった」と、言う。ジャカラングの種は一つの堅い殻の中に40〜50粒の種が入っており、仮に口が開いても、残っているのが通例、残念がったがどうにもならない。

トピックス 2 「ジャカランダ祭り」

 宮崎県南郷町では、今年4回目のジャカランダまつりが開催された。「青紫に魅了される、ジャカランダの花、日本ではここでしか見られない」というキャッチフレーズで5月28日から6月12日まで開かれた。宮崎県知事が、種子を南米アルゼンチンから持ち帰り、20年以上育成し、現在では100本以上が、南郷町亜熱帯作物支場にある、ジャカランダの森に植栽されている。「百聞はー見に如らず」是非拝見したいものです。